新着情報

水処理講座10         平成27年4月分

~【生物処理設備のフローシート及び基本計画について】
設計条件(合併処理浄化槽)
・標準活性汚泥法・処理人口5001人以上・処理水BOD20ppm以下
・計画処理人口:住宅10,000人、
・汚水量200ℓ/人・日
・BOD濃度200g/ℓ
1.フローシート及び基本設定
1)フローシート

~~

2)基本設定
・計画汚水量等は、下記のとおりです。 
時間最大汚水量=沈砂槽2,000m3/日×2=4,000m3/日とする
 汚水の排出時間15時間(流量調整比は1.5)とする
2.設備容量
1)沈砂池
 時間最大汚水量の1/60とする。
(4,000m3/日÷24)×1/60=2.8m3
2)流量調整槽
 流量調整槽から移送する水量は流入する日平均汚水量の24分の1の1倍で、下記の式より算出する。
 流量調整槽容量=〔(汚水量m3/日÷汚水の排出時間H)-(流量調整比×汚水量m3/日÷24)〕×汚水の排出時間H

流量調整槽容量=〔(2,000m3/日÷15H)-(1. 5×2,000m3/日÷24)〕×15H
=124.5m3

3)ばっ気槽有効容量
 BODばっ気槽負荷0.6kg/BOD・日以下 
日平均汚水量の1/3以上の容量です。
・平均汚水量:10,000人×0.2m3/人・日=2,000m3/日
・BOD負荷量:10,000人×0.04kg/人・日=400kg/日
 (400kg/日)÷(0.6kg/m3・日)=666.6m3
(2,000m3×1/3)=666.6m3
 
4)酸素要求量の推定計算
・O2:酸素必要量=a・Lr+b・Sa
a:BOD除去にかかわる係数=(0.55kgO2/kgBODとする)
Lr:除去BOD量(kg/日)
b:MLVSSの酸素要求量にかかわる係数
(0.07kgO2/kgMLVSS日とする)
Sa:MLVSS(0.75×MLSSkgとする)
・BOD量:400kg/日、
・MLVSS濃度:0.75×3,000g/m3=2,250g/m3
             =2.25kg/m3
・ばっ気槽内MLVSS:666.6m3×2.25kg/m3
=1,500kg
・BOD除去率:90%とする

O2=0.55×400×0.9+0.07×1,500
 =198.0+105.0=303.0kg/日

5)送気量を求めます。
・標準状態において単位空気中に含まれる酸素量0.277kgO2/m3
303.0kg/日÷0.277kgO2/m3≒1,094m3/日
・ばっ気槽の有効水深4mの場合の酸素の利用率は5%とする
 1,094m3/日÷0.05=21,880m3/日
参考
流入水量に対する比率
 21,880m3/日÷2,000m3/日≒11.0

6)沈殿池
・沈殿池容量は日平均汚水量の1/4に相当する容量以上であること
 V=2,000m3×1/4=500m3
 水面積は負荷が18m3/m2日以下であること
 2,000m3/日÷18m3/m2日=111.1m2
・越流負荷
 500人まで30m3/m日
 (500人×0.2m3/日)÷30m3/m日=3.3m
 501人以上10,000人以下まで50m3/m日
(9500人×0.2m3/日)÷50m3/m日=38m
 合計 =41.3m

7)汚泥濃縮槽
・除去BOD量=0.04kg/人・日×0.9=0.036kg/人・日
・余剰汚泥濃度 8,000ppm=0.8%
・汚泥の発生率を85%すると
・余剰汚泥発生量
0. 036kg/人・日×0.85×(100÷0.8)
=3.82ℓ/人・日
10,000人×3.82ℓ/人・日=38.2m3/日
8)汚泥貯留槽
・汚泥濃度 1.5%
・汚泥量  38.2m3/日×(0.8/1.5)=20.4m3
・3日分の貯留容量
20.4m3×3日=61.2m3

 

2015年04月09日(木)―koueiadmin

東京都下水道技術実習センターでの実習について

平成27年2月24日(火)に東京都下水道技術実習センターでの実習を行いました。

実習内容は、当社と緑水工業との合同開催(28名参加)で下水管内の水中歩行や、人孔内点検方法等の実習を行いました。

 

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2015年03月18日(水)―koueiadmin

水処理講座9                  平成27年3月分

~【重金属排水設備のフローシート及び基本計画について】
 今回は重金属を含む排水の処理の考え方を見てみましょう。
1. フローシート
重金属を含む排水の処理設備のフローで、広く適用されている水酸化物凝集沈殿法のフローシートを下記に表示します。

~


【原理】
水酸化物凝集沈殿法は、重金属含む排水にアルカリを投入すると次のような反応式で表わされます。
Mn++nOH-→M(OH)n↓
この反応は、一般的に溶解度積(Ksp=[Mn+] [OH-] n)は温度が一定であれば金属イオンに関係なく一定であるので、
水のイオン積=[H+] [OH-]=10-14より、[OH-]つまりアルカリ剤(苛性ソーダ等)を増加させれば、[Mn+]の重金属イオン濃度がさがります。
以下に計算例を示します。
(計算例)
カドミウム含有排水をpH10に調整した場合の処理水のカドミウム濃度(mg/ℓ)の理論計算値は以下のとおりです。
ただし、Ksp =[Cd2+] [OH-]2=3.9×10-14mol/ℓ
[H+] [OH-]=10-14 mol/ℓ、Cdの原子量=112gとする。

[Cd2+] [OH-]2=3.9×10-14mol/ℓ・・・・・・・・・・・・・・・・・①
[H+] [OH-]=10-14 mol/ℓ ・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ②
まず、式①、式②を変形すると式③、式④となる
[Cd2+]=3.9×10-14/[OH-]2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ③
[OH-]=10-14/ [H+] ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・④
式③に式④を代入すると
[Cd2+]=3.9×10-14/( 10-14/ [H+])2=3.9×10+14×[H+]2・ ・・・・⑤
カドミウム(Cd)1 molは、112gであるので、式⑤を変換すると
[Cd2+]==3.9×10+14×[H+]2×112g/ℓ・・・・・・・・・・・・・・⑥
式⑥にpH10=H+=10-10を代入すると
[Cd2+]=3.9×10+14×(10-10)2×112g/ℓ=0.00044g/ℓ=0.44mg/ℓ
つまり、pH調整することにより、pH10では0.44mg/ℓになります。
pH9では44 mg/ℓ、pH11では0.0044 mg/ℓになります。

※ただし、排水中に単一金属イオンのみで存在するのはまれであり、このような排水は2~3種以上が共存する場合が多く、共沈現象の効果により予想されるpHより低いpHで沈殿が生じます。

【フローシートの流れ】
原水をpH調整槽に流入させ、苛性ソーダ(NaOH)を注入しpHを放流基準以下になるpH(上記の例では、カドミウム0.1 mg/ℓ以下の放流の場合は、pH11程度)になるようにしてから、次に凝集槽に流入させ凝集剤を注入させ安定粒子をフロック化させます。
凝集フロックを沈殿池に流入させ沈殿池で固液分離し、上澄水は中和槽で放流基準内のpH(一般的に中性付近)に調整し処理水として排出し、沈殿物は汚泥槽に移送し排出します。

最後に
施設の必要能力の算出については、水処理講座その1(pHについて)及び水処理講座その7(凝集沈殿設備のフローシート及び基本計画について)を参照し、チャレンジしてみて下さい。

2015年03月10日(火)―koueiadmin

第29回 下水道職員健康駅伝大会に参加

今年も日本下水道施設管理業協会、八丁堀チームBとして当社社員が力走いたしました。

結果は382チーム中なんと66位!できすぎた結果に従業員ビックリDSC09360 DSC09409

2015年03月04日(水)―koueiadmin

水処理講座8                 平成27年2月分

~【加圧浮上設備のフローシート及び基本計画について】

1.フローシート

~
加圧浮上設備のフローは、原水を反応槽に流入させ、そこにPAC(=酸性薬品)を注入し電荷的に中和させ、苛性ソーダ(NaOH)で、pHを中性付近に調整するために注入し、反応槽内で急速撹拌を行い、安定粒子を作成します。次に凝集槽に流入させ凝集剤を注入させ安定粒子をフロック化させます。
流入させた凝集フロックに、加圧槽で処理水の一部に圧縮空気(コンプレッサー等より供給)を混入させた加圧水を混合させて、加圧浮上槽に流入させて減圧することにより凝集フロックに微細気泡が付着して見かけ比重が軽くなり固液分(汚泥)は浮上します。浮上した汚泥は上部から汚泥槽へ排出され、処理水は、下部から排出されます。

2.基本計画
1)基本的な設定条件
基本的な設定条件は、下記の通りです。
(1)施設条件(一般的に使用される基本設定値例)
  滞留時間=反応槽10分・凝集槽5分、加圧槽4分
  加圧水量=原水量×0.2~0.3(圧縮空気量=加圧水量×0.05~0.1)、
加圧浮上槽水面積負荷3~7m3/m2・H 、加圧浮上槽水深3m
(2)薬品関係条件(一般的に使用される基本設定値例)
  PAC(10%溶液・比重1.2)、NaOH(10%溶液・比重1.2)、
凝集剤(粉末を0.01%溶液に溶解)

(3)排水条件
 排水条件は、下記の通りです。
 排水量5m3/時間(pH7程度)・1日8時間流入、流入ノルマルヘキサン抽出物質200mg/ℓ

(4)想定条件
 想定条件は、下記の通りとします。
PAC注入率は除去対象と半分程度100mg/ℓ、PACのpH3
PAC槽の補充頻度は月1回程度、NaOH槽の補充頻度は月1回程度
凝集剤注入率は2~3mg/ℓ(今回は、2mg/ℓを使用)、槽の補充頻度は1日1回
汚泥引抜濃度1%(10,000 mg/ℓ)、汚泥搬出は週1回

2)設備容量及び能力の算出
上記の条件から以下の設備容量及び能力を算出します。
①反応槽容量(m3) 、②凝集槽容量(m3)、③PAC槽容量(ℓ)、④NaOH槽容量(ℓ)、
⑤凝集剤槽容量(ℓ)、⑥加圧浮上槽水面積(m2)と容量(m3)、⑦加圧槽(m3)、
⑧汚泥槽容量(m3)、⑨PACポンプ能力(mℓ/min)、⑩NaOHポンプ能力(mℓ /min)、⑪凝集剤ポンプ能力(mℓ /min)、⑫汚泥ポンプ(m3/min)、⑬加圧ポンプ(m3/min)


① 反応槽容量(m3)
=排水量(m3/時間)÷60(分)×10(分)
=5(m3/時間) ÷60(分)×10(分)=0.83m3≒1.0 m3
② 凝集槽容量(m3)
=排水量(m3/時間)÷60(分)×5(分)
=5(m3/時間) ÷60(分)×5(分)=0.42m3≒0.5 m3
③ PAC槽容量(ℓ)
=注入率(mg/ℓ)÷【比重(g/mℓ) ×1,000】 ÷PAC濃度(%)×
時間当り処理量(m3/時間)×月の運転時間
  =100(mg/ℓ)÷【1.2(g/mℓ) ×1,000】÷10/100(%)×
5(m3/時間)×(8時間/日)×30(日/月)=999ℓ≒1,000 ℓ
④ NaOH槽容量(ℓ) =PACの注入によりpH3の排水として算出
=pHのmol(mol/ℓ)×NaOHのmolに対するグラム(g/ mol) ÷比重(g/mℓ)÷NaOH濃度(%)×時間当り処理量(m3/時間)×月の運転時間
=【1×10-3 (mol/ℓ)】×40(g/ mol)÷1.2(g/mℓ) ÷10/100(%)×
5(m3/時間)×(8時間/日)×30(日/月)=400ℓ≒500 ℓ
⑤ 凝集剤槽容量(ℓ)
=注入率(mg/ℓ) ÷【比重(g/mℓ) ×1,000】÷凝集剤濃度(%)×
時間当り処理量(m3/時間)×1日の運転時間
=2(mg/ℓ) ÷【1(g/mℓ) ×1,000】÷0.01/100(%)×
5(m3/時間)×(8時間/日)=800ℓ≒1,000 ℓ
⑥ 加圧浮上槽水面積(m2)と容量(m3)
a.加圧浮上槽水面積(m2)
=時間当り処理量(m3/時間)÷水面積負荷(m3/m2・H)
=5(m3/時間) ÷5(m3/m2・H)
=1 m2
b.沈殿池容量(m3)
=水面積(m2)×水深(m)
=1 m2×3 (m)
=3 m3
⑦ 加圧槽(m3)
=排水量(m3/時間)÷60(分)×4(分)
=5(m3/時間) ÷60(分)×4(分)=0.33m3≒0.4 m3

⑧ 汚泥槽容量(m3)
  =【流入ノルマルヘキサン抽出物質(mg/ℓ)+PAC注入率(mg/ℓ)】÷汚泥引抜濃度(%)×時間当り処理量(m3/時間)×週の運転時間÷【比重(g/ m3) ×1,000,000】
  =【200(mg/ℓ)+100(mg/ℓ)】÷1/100(%)×
5(m3/時間)×(8時間/日)×7(日/週)÷【1(g/ m3)×1×1,000,000】=8.4m3≒10 m3
⑨ PACポンプ能力(mℓ /min)
=注入率(mg/ℓ)÷比重(g/mℓ) ÷Fecl3濃度(%)×
時間当り処理量(m3/時間)×1/60(分)
  =100(mg/ℓ)÷1.2(g/mℓ) ÷10/100(%)×
5(m3/時間)×1/60=69.4 mℓ/ min≒150 mℓ/ min
⑩ NaOHポンプ能力(mℓ /min) =PACの注入によりpH3の排水にとして算出
=pHのmol(mol/ℓ)×NaOHのmolに対するグラム(g/mol) ÷比重(g/mℓ)
×1,000(ℓ/mℓ)÷NaOH濃度(%)×時間当り処理量(m3/時間)×1/60(分)
=【1×10-3 (mol/ℓ)】×40(g/ mol)÷1.2(g/mℓ)×1,000/1(ℓ/ m3)÷10/100(%)×5(m3/時間)×1/60=27.7 mℓ/min≒50 mℓ/min
⑪ 凝集剤ポンプ能力(mℓ /min)
=注入率(mg/ℓ) ÷【比重(g/mℓ) ×1,000】÷凝集剤濃度(%)×
時間当り処理量(m3/時間)×1/60(分)
=2(mg/ℓ) ÷【1(g/mℓ) ×1,000】÷0.01/100(%)×
5(m3/時間)×1/60=1.7 mℓ/min≒3 mℓ/min
⑫ 汚泥ポンプ能力(m3/min)
a.汚泥引抜量(m3/時間)
  =【流入ノルマルヘキサン抽出物質(mg/ℓ)+Fecl3注入率(mg/ℓ)】÷汚泥引抜濃度(%)×時間当り処理量(m3/時間) ÷【比重(g/ m3) ×1,000,000】
  =【200(mg/ℓ)+100(mg/ℓ)】÷1/100(%)×
5(m3/時間)÷【1(g/ m3)×1×1,000,000】=0.15m3/時間
b.汚泥ポンプ能力(m3/min)
=汚泥引抜量×1.2~1.3(余裕率)×60/3(1時間当たり3分間タイマー引抜)
=0.15m3/時間×1.25×60/3
=3.75m3/分
⑬ 加圧ポンプ(m3/min)
=排水量(m3/時間)×0.3(×1.2~1.3(余裕率)×1/60=1.7 mℓ/min≒3 mℓ/min
=5(m3/時間) ×0.3×1.25(余裕率)×1/60=0.03 m3 /min

2015年02月09日(月)―koueiadmin

第一種電気工事士技能試験社内事前講習会について

第一種電気工事士技能試験社内事前講習会を平成26年11月7、14、21、28日に実施しました。

121平成27年1月14日に合格発表があり、当社3名合格しました。

2015年01月20日(火)―koueiadmin

水処理講座7             平成27年1月分

~【凝集沈殿設備のフローシート及び基本計画について】

1.フローシート

~
凝集沈殿設備のフローは、原水を反応槽に流入させ、そこに塩化第二鉄(Fecl3=酸性薬品)を注入し電荷的に中和させ、苛性ソーダ(NaOH)で、pHを中性付近に調整するために注入し、反応槽内で急速撹拌を行い、安定粒子を作成します。次に凝集槽に流入させ凝集剤を注入させ安定粒子をフロック化させます。
凝集フロックを沈殿池に流入させ沈殿池で固液分離し、上澄水は処理水として排出し、沈殿物は汚泥槽に移送し排出します。


2.基本計画
1)基本的な設定条件
基本的な設定条件は、下記の通りです。
(1)施設条件(一般的に使用される基本設定値例)
  反応槽滞留時間10分、凝集槽滞留時間5分、沈殿槽水面積負荷1m3/m2・H 、沈殿槽水深4m、 
(2)薬品関係条件(一般的に使用される基本設定値例)
  Fecl3(38%溶液・比重1.38)、NaOH(10%溶液・比重1.2)、
凝集剤(粉末を0.01%溶液に溶解)

(3)排水条件
 排水条件は、下記の通りです。
 排水量5m3/時間(pH7程度)・1日8時間流入、流入浮遊物質(SS)200mg/ℓ

(4)想定条件
 想定条件は、下記の通りとします。
Fecl3注入率は除去対象と同程度200mg/ℓ、
Fecl3槽の補充頻度は月1回程度、NaOH槽の補充頻度は月1回程度
凝集剤注入率は2~3mg/ℓ(今回は、2mg/ℓを使用)、槽の補充頻度は1日1回
汚泥引抜濃度1%(10,000 mg/ℓ)、汚泥搬出は週1回

2)設備容量及び能力の算出
上記の条件から以下の設備容量及び能力を算出します。
①反応槽容量(m3) 、②凝集槽容量(m3)、③Fecl3槽容量(ℓ)、④NaOH槽容量(ℓ)、
⑤凝集剤槽容量(ℓ)、⑥沈殿池水面積(m2)と容量(m3)、⑦汚泥槽容量(m3)
 ⑧Fecl3ポンプ能力(mℓ/min)、⑨NaOHポンプ能力(mℓ /min)、⑩凝集剤ポンプ能力(mℓ /min)、⑪汚泥ポンプ(m3/min)


① 反応槽容量(m3)
=排水量(m3/時間)÷60(分)×10(分)
=5(m3/時間) ÷60(分)×10(分)=0.83m3≒1.0 m3
② 凝集槽容量(m3)
=排水量(m3/時間)÷60(分)×5(分)
=5(m3/時間) ÷60(分)×5(分)=0.42m3≒0.5 m3
③ Fecl3槽容量(ℓ)
=注入率(mg/ℓ)÷【比重(g/mℓ) ×1,000】 ÷Fecl3濃度(%)×
時間当り処理量(m3/時間)×月の運転時間
  =200(mg/ℓ)÷【1.38(g/mℓ) ×1,000】÷38/100(%)×
5(m3/時間)×(8時間/日)×30(日/月)=458ℓ≒500 ℓ
④ NaOH槽容量(ℓ)=Fecl3の注入によりpH3の排水として算出
=pHのmol(mol/ℓ)×NaOHのmolに対するグラム(g/ mol) ÷比重(g/mℓ)÷NaOH濃度(%)×時間当り処理量(m3/時間)×月の運転時間
=【1×10-3 (mol/ℓ)】×40(g/ mol)÷1.2(g/mℓ) ÷10/100(%)×
5(m3/時間)×(8時間/日)×30(日/月)=400ℓ≒500 ℓ
⑤ 凝集剤槽容量(ℓ)
=注入率(mg/ℓ) ÷【比重(g/mℓ) ×1,000】÷凝集剤濃度(%)×
時間当り処理量(m3/時間)×1日の運転時間
=2(mg/ℓ) ÷【1(g/mℓ) ×1,000】÷0.01/100(%)×
5(m3/時間)×(8時間/日)=800ℓ≒1,000 ℓ
⑥ 沈殿池水面積(m2)と容量(m3)
a.沈殿池水面積(m2)
=時間当り処理量(m3/時間)÷水面積負荷(m3/m2・H)
=5(m3/時間) ÷1(m3/m2・H)
=5 m2
b.沈殿池容量(m3)
=水面積(m2)×水深(m)
=5 m2×4(m)
=20 m3
⑦ 汚泥槽容量(m3)
  =【流入浮遊物質(mg/ℓ)+Fecl3注入率(mg/ℓ)】÷汚泥引抜濃度(%)×
時間当り処理量(m3/時間)×週の運転時間÷【比重(g/ m3) ×1,000,000】
  =【200(mg/ℓ)+200(mg/ℓ)】÷1/100(%)×
5(m3/時間)×(8時間/日)×7(日/週)÷【1(g/ m3)×1×1,000,000】=11.2m3≒15 m3

⑧ Fecl3ポンプ能力(mℓ /min)
=注入率(mg/ℓ)÷比重(g/mℓ) ÷Fecl3濃度(%)×
時間当り処理量(m3/時間)×1/60(分)
  =200(mg/ℓ)÷1.38(g/mℓ) ÷38/100(%)×
5(m3/時間)×1/60=31.8 mℓ/ min≒60 mℓ/ min
⑨ NaOHポンプ能力(mℓ /min) =Fecl3の注入によりpH3の排水として算出
=pHのmol(mol/ℓ)×NaOHのmolに対するグラム(g/mol) ÷比重(g/mℓ)
×1,000(ℓ/mℓ)÷NaOH濃度(%)×時間当り処理量(m3/時間)×1/60(分)
=【1×10-3 (mol/ℓ)】×40(g/ mol)÷1.2(g/mℓ)×1,000/1(ℓ/ m3)÷10/100(%)×5(m3/時間)×1/60=27.7 mℓ/min≒50 mℓ/min
⑩ 凝集剤ポンプ能力(mℓ /min)
=注入率(mg/ℓ) ÷【比重(g/mℓ) ×1,000】÷凝集剤濃度(%)×
時間当り処理量(m3/時間)×1/60(分)
=2(mg/ℓ) ÷【1(g/mℓ) ×1,000】÷0.01/100(%)×
5(m3/時間)×1/60=1.7 mℓ/min≒3 mℓ/min
⑪ 汚泥ポンプ能力(m3/min)
a.汚泥引抜量(m3/時間)
  =【流入浮遊物質(mg/ℓ)+Fecl3注入率(mg/ℓ)】÷汚泥引抜濃度(%)×
時間当り処理量(m3/時間) ÷【比重(g/ m3) ×1,000,000】
  =【200(mg/ℓ)+200(mg/ℓ)】÷1/100(%)×
5(m3/時間)÷【1(g/ m3)×1×1,000,000】=0.2m3/時間
b.汚泥ポンプ能力(m3/min)
=汚泥引抜量×1.2~1.3(余裕率)×60/3(1時間当たり3分間タイマー引抜)
=0.2m3/時間×1.25×60/3
=0.5m3/分

 

2015年01月09日(金)―koueiadmin

水処理講座6        平成26年12月分

~~~~~~~~~~~【凝集沈殿設備又は加圧浮上設備のための薬品による調質】

1. 薬品による調質
 
1)無機凝集剤
(1)原理
微粒子は一般的に負の電荷を帯びているので、粒子同士がお互いに反発しあっているために、米のとぎ汁のように凝集しません。これに反対電荷のイオンを加えると表面電荷が中和され凝集します。
また、電荷の中和効果は凝集剤のイオン価が高いほど著しく1価(Na+等)、2価(Ca2+)等、3価(Aℓ3+等)では、必要モル量は、1価:2価:3価=1:10:100程度の違いがあります。
(2)無機凝集剤の種類
主な無機凝集剤は下記に示します。
a)硫酸アルミニウム(硫酸バンド) Aℓ2(SO4)3・18H2O
b)ポリ硫酸アルミニウム(PAC) Aℓ2(OH)3・Cl6
c)硫酸第一鉄 FeSO4・7H2O
d)塩化第二鉄 FeCl3・6H2O
2)有機凝集剤
(1)原理
適正薬注量の場合は凝集剤が粒子に吸着して①の状態になります。この状態で粒子はお互いに吸着した分子が相互に粒子と吸着して②のような凝集した状態になります。
 しかし①の状態のままで凝集し合う相手がない粒子の場合は、吸着した分子の吸着活性基が自分の粒子にだけ吸着して凝集性を失った③の状態になります。したがって粒子同士を接触させるため急速撹拌が必要です。
 ②の状態で強く撹拌すると⑤のように凝集剤を吸着したまま分散し⑥の状態のように凝集性を失うことになるので適度の緩速撹拌にします。
 また、④の状態のように過剰薬注量になると粒子表面全体が凝集剤で占められ③の状態になりますので、下図のように有機凝集剤注入率は多すぎても少なすぎても良好な凝集状態にはなりません。

~


② 

③ 
  
④ 

⑤ 

⑥ 


(2)有機凝集剤の種類
有機凝集剤は活性基により、次のように分類されます。
a) ノニオン系(アミド基、水酸基):非イオン性
b) アニオン系(カルボキシル基、スルホン基):陰イオン性
c) カチオン系(アミン基):電荷的に正(+):陽イオン性

3)その他
無機凝集剤および有機凝集剤の原理・種類の概要は上記の通りです。
次講座以降に凝集沈殿設備および加圧浮上設備の実際のフローシ-ト例および基本計画例を示しますので、凝集沈殿設備および加圧浮上設備の運転・管理の参考にしてみて下さい。

 

 

2014年12月10日(水)―koueiadmin

水処理講座5     平成26年11月分

~【標準活性汚泥法とステップエアレーション法(分注流入法)との比較】

 標準活性汚泥法とステップエアレーション法のフロー図(図―1、図―2)を下図に示します。

~

~

 

標準活性汚泥法とステップエアレーション法の相違点は、流入下水を反応タンクの頭から流入させるのと、4分割それぞれに均等に1/4ずつ流入させるかの違いです。下記のような同様な設定条件で運転を行った場合の結果を表―1にしめしますが、分注流入により負荷の軽減(設定条件では15%の削減)が可能になります。

設定条件
流入水量3,000m3/日、流入SS250mg/ℓ、AT(反応タンク)流入BOD180 mg/ℓ
 反応タンク容量750 m3(HRT=6時間)
  返送汚泥量900 m3/日(返送率30%)、返送SS7,000 mg/ℓ

~

                  
【以下に実際に計算してみましょう。】
反応タンクのMLSSは、次式により算出します。

~

BOD-MLSS負荷は、次式により算出します。

~
(1) 標準活性汚泥法

~

MLSS=1,807(mg/ℓ)

~

BOD-SS負荷(kgBOD/kgSS・日)=0.40

(2) ステップエアレーション法

~

MLSS(1)=3,931(mg/ℓ)

~
MLSS(2)=2,257(mg/ℓ)

~
MLSS(3)=1,344(mg/ℓ)

~

MLSS(4)=846(mg/ℓ)

~
MLSS(平均)=2,094(mg/ℓ)

また、BOD-SS負荷を算出してみましょう。

~

~

 

 

BOD-SS負荷(kgBOD/kgSS・日)=0.34

流入濃度が高く時や増水時で流入水量が増加して流入負荷が高い場合に最終沈殿池で固液分離がうまくいかない時などは、分注流入が可能な施設は選択枠の一つをして検討してみて下さい。

2014年11月10日(月)―koueiadmin

水処理講座 4       平成26年10月分

~~【最終沈殿池の運用管理】

 最終沈殿池の管理の主な管理要素として、水面積負荷と水深があります。
水面積負荷は、活性汚泥混合液が最終沈殿池でしっかり固液分離できるかの判断の目安になります。
水深については、引抜汚泥濃度(返送汚泥濃度)の目安になります。
以下に詳細を説明します。

1.最終沈殿池の水面積負荷とは
水面積負荷は、池の水面積に対して1日当たり、どの程度の下水量を供給するかを示し、次式により算出します。 

~
 計算例

~~

下図に模式図を示しますが、水面積負荷24m3/ m2・日(1m3/ m2・時間)ということは、1m3/ m2・時間(1m/ 時間)の越流水の上昇速度があるということです。つまり、最終沈殿池で円滑な固液分離を行うためには、活性汚泥フロックの沈降速度が1m/ 時間以上のフロックの生成が必要ということです。
 また、固液分離は水面積負荷のみ関与し、水深は、まったく影響しないということです。

~

                  
2.最終沈殿池の水深
 最終沈殿池の水深は、一度固液分離した汚泥が、風や沈殿池に流入する水流により、巻き上がらない水深があれば、50cmでも十分ということです。
 最終沈殿池での水深を維持管理や設計の際に考慮するのは、水深が深くなるほど、汚泥の引汚泥濃度(返送汚泥濃度)が濃くなります。
下表に標準活性汚泥法の水深毎の引汚泥濃度の一例を示します。

 

 つまり、最終沈殿池での水深により、汚泥の引汚泥濃度が変わるので、それに合わせて、引抜量が変わることを意味します。

 以下に標準活性汚泥法での最終沈殿池での水深による反応タンクのMLSSの影響を示します。
 反応タンクのMLSSは、次式により算出します。

~

計算例
 流入下水量3,000 m3/日、流入SS250 mg/ℓ
 返送汚泥量3,000×0.3=900 m3/日
(標準活性汚泥法の返送比20~40%の中間値として30%採用)
 を前提で計算します。
(1) 水深4.0m=汚泥引抜濃度7,000 mg/ℓの場合

~

MLSS=1,807(mg/ℓ)
同様に
(2)  水深3.0m=汚泥引抜濃度5,500 mg/ℓの場合
MLSS=1,461(mg/ℓ)
(3) 水深5.0m=汚泥引抜濃度8,500 mg/ℓの場合
MLSS=2,153(mg/ℓ)

結果として、標準活性汚泥法のMLSS1,500~2,000 mg/ℓ(維持管理指針)に入るのは、標準設計の水深4.0mになります。
 このため標準と水深が違う場合は、同様に運転してもBOD-SS負荷が変わり、活性汚泥混合液沈降速度も変化します。特に水深が浅い場合は、著しく影響がでますので管理上注意が必要です。

2014年10月10日(金)―koueiadmin

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